参道はどっち側を歩くのが正しい?真ん中を避ける理由と日本の作法

神社の参道を正面から撮影した写真。中央に玉砂利の道が伸び、左右に木々と石灯籠が並ぶ。右側に人物の後ろ姿があり、奥には朱色の鳥居と社殿が見える。 冠婚

神社へ向かうとき、参道の“どちら側を歩けばいいか”迷ったことはありませんか。
普段の道なら気にしないのに、神社となると急に「真ん中は失礼?」「右? 左?」と心配になってしまうものです。
じつは参道の歩き方には、昔から受け継がれてきた日本人の美しい作法があります。

むずかしいルールではありませんが、知っておくと参拝の気持ちがぐっと整います。
この記事では、参道を歩くときの基本マナーと、その背景にある考え方をやさしく解説します。

参道はどちら側を歩くのが正しい?

参道は「神様の通り道」とも呼ばれ、歩く位置には昔ながらの配慮があります。かといって厳しい決まりがあるわけではなく、知っていると少し気持ちが整う程度の“和の心づかい”です。

基本は“左右どちらか”を歩く

もっとも一般的とされているのは、参道の中央を避けて、右か左のどちらか一方を歩く方法です。
真ん中に立たなければ、左右どちらでも問題ありません。
むずかしく考えず、「中央を空けて通らせていただく」くらいの気持ちで十分です。

真ん中を避ける理由は「正中(せいちゅう)」

参道の中央は「正中(せいちゅう)」といい、神様が通る“最も清らかな道”と考えられてきました。
そのため、昔の人は自然と中央を避けて歩いていたのです。
現代では必ずしも厳密ではありませんが、「心を整えて歩く」という意味では、今でも大切にされている考え方です。

混雑時は気にしすぎなくて大丈夫

初詣やお祭りなど、人が多いときは中央しか空いていないこともあります。
そんなときまで無理に避ける必要はありません。
神社側も混雑を前提に運営していますので、周囲の流れに合わせれば十分です。


神社によって作法が変わることもある

参道の広さや形は神社ごとに大きく異なり、一般的な作法が当てはまらないこともあります。その神社に合わせた配慮が、もっとも丁寧な参拝になります。

細い参道は無理に避けなくてもよい

道幅が狭く、中央も左右もあまり変わらない参道もあります。
その場合は、無理に端を歩く必要はありません。
歩きやすい位置で問題ありません。

複数の鳥居がある場合の歩き方

大きな神社では、鳥居の前に参道が複数に分かれていることがあります。
その場合も「真ん中は避ける」という基本を押さえれば、大きく外れることはありません。

案内表示がある神社ではそちらを優先

近年は、混雑対策として「進行方向の案内」や「歩く位置」が示されている神社もあります。
その場合は、案内表示に従うのが最も丁寧な参拝方法です。


鳥居をくぐるときの歩き方も押さえておこう

参道の歩き方と同じように、鳥居をくぐるときにも軽い作法があります。
とはいえ、強制ではなく、気持ちを整えるための“所作”として受け継がれてきたものです。

一礼してからくぐる

鳥居は“神域の入口”とされています。
そのため、くぐる前に軽く一礼をして「これからお参りします」と心を整えるのが美しいとされています。

鳥居の柱の“真ん中”を避ける理由

鳥居の下の中央部分も「正中」。
そのため、やさしい気持ちで左右どちらかに寄って進むと、より丁寧な印象になります。

帰るときは軽く会釈をすると美しい

参拝を終えて鳥居を出る際、軽く会釈をする方もいます。
これも必須ではありませんが、「ありがとうございました」という気持ちが表れる素敵な作法です。


参道の歩き方は“気持ちを整える時間”

参道は、ただの道ではありません。
街の喧騒から離れて、心を静かに整えるための“準備の道”でもあります。
歩く位置を知ることよりも、「静かに、丁寧に」という気持ちを大切にすれば、それこそが美しい参拝の姿になります。


まとめ

  • 参道は左右どちらでもよいが、中央(正中)は避けるのが一般的
  • 神社によって構造が異なるため、案内表示がある場合はそちらを優先
  • 鳥居の前後で軽く一礼すると心が整う
  • 大切なのは“決まり”よりも、神様に向き合う気持ち

じんさんのひとこと

「参道を歩くときは、急がず、ゆっくり。そうすると、不思議と心が静かになるんです。
立ち位置も大事だけれど、いちばん大事なのは“丁寧に歩く気持ち”ですね。」

タイトルとURLをコピーしました