「今年のお彼岸、実家に帰れなかった…」「秋分の日なのに、お墓参りに行けない」
そんなとき、罪悪感を感じていませんか?
でも大丈夫。家にいながらでも、心を込めてご先祖さまを供養する方法はたくさんあるんです。
この記事では、お彼岸の意味とともに、家からできる5つの供養法をご紹介します。
秋分の日とお彼岸のつながりとは?
毎年、秋分の日が近づくと「そろそろお彼岸だなあ」と思う方も多いかもしれませんな。
実は、この秋分の日、お彼岸の「中日(ちゅうにち)」と呼ばれていて、ご先祖さまをしのぶ大切な日なんです。
春分の日と秋分の日を挟む、それぞれ前後3日間を合わせた7日間が「お彼岸」。
昼と夜がちょうど半分ずつになるという日をはさむのは、「あの世(彼岸)」と「この世(此岸)」が最も通じやすくなる時期と信じられてきたからなんですな。
だから、この時期は「お墓参りをして、感謝の気持ちを伝える」のが昔からの習わしなんです。
彼岸に墓参りに行かない人は、あなただけじゃない
とはいえ、最近じゃあね、「お彼岸だけどお墓参りに行かない」って人も多いんじゃないかな。
たとえば…
- 実家が遠くて、移動が大変
- 高齢の親を連れて行くのが心配
- 忙しくて時間がとれない
- 天気が悪くて予定を立てづらい
そんな声、自分のまわりでもよう聞きます。
「行かない自分は冷たいのかも…」なんて思わなくていいですよ。
ほんとうに大切なのはね、“形”よりも“心”なんです。
「今年は無理だけど、ご先祖さんを思い出してますよ」っていう気持ちこそが、一番のご供養になるんですな。
家からできる5つの供養法
お墓参りに行かなくても、ご先祖さまを想う方法はたくさんあります。ここでは、家の中でもできる5つの供養法を、やさしくご紹介していきます。
仏壇や写真に手を合わせる
仏壇があるお宅なら、そこにお花やお茶を添えて手を合わせる。
それだけで、立派なご供養になりますよ。
でもね、最近は仏壇がないご家庭も増えてますな。
そんなときはどうするか?
たとえば、
- ご先祖さまや故人の写真を飾る
- 家族写真の前で静かに手を合わせる
- 思い出の品をそっと置いて、語りかける
そういう小さな「場」を作るだけでも、心を向けるきっかけになります。
仏壇があるかどうかじゃなくて、「そこに込めた想い」が大事なんです。
おはぎや好物をお供えする
お彼岸といえば、やっぱり「おはぎ」ですな。
もち米とあんこで作る、あの素朴な味には、ご先祖さまへのやさしい気持ちがこもってます。
もちろん、手作りしなくても大丈夫。
スーパーのおはぎでも、「買ってきてくれてありがとう」という気持ちが届くもんです。
それに、おはぎじゃなくても、ご先祖さまが好きだったもの――
たとえば漬物、甘いもの、お酒――なんでも構いませんよ。
大事なのは、「これ好きだったよなあ」と思い出しながら供えること。
その気持ちが、ちゃんと天に届くんですな。
庭の花や一輪の草花を手向ける
仏花がなかったら、道ばたの小さな花でもいいんです。
たとえば、庭に咲いた彼岸花、ススキ、コスモス――秋を感じる花ならなおのこと。
コップに水を入れて一輪挿しにするだけでも、部屋の空気がふっと変わる気がしますよ。
「お墓じゃなくて、家に咲いた花を見てください」と思って手向ければ、きっとご先祖さんも微笑んでくれます。
手紙を書く・心の中で語りかける
私が個人的におすすめなのが、手紙を書くことですな。
声に出すのが照れくさかったら、手紙に思いをつづる。
「ありがとう」「会いたい」「こんなことがあったよ」――
どんな言葉でもかまいません。
書いたあと、そのまま机の引き出しにしまってもいいし、火にくべて空に届けてもいい(安全にね)。
話しかけるように心の中で語るだけでも、心がすーっと軽くなるもんですよ。
静かな時間をとって、ただ感謝する
スマホもテレビも消して、5分だけ静かに目を閉じてみる。
「ありがとう」「どうか見守っててください」
そう心で唱えるだけでも、立派な供養です。
お線香を焚いてもいいし、好きな音楽を流してもいい。
とにかく、“ご先祖と向き合う時間”を自分なりに作ることが大切です。
大切なのは、想いを向けること
お彼岸にお墓参りに行かない。
先祖を想う心が強いほど、心の中にちょっとした罪悪感が芽生えてしまうもんですな。
でもね、お墓に行かなくても、仏壇がなくても、おはぎを作らなくても、
「ご先祖さまを想う心」さえあれば、それだけで十分なんです。
今年のお彼岸は、自分なりの供養の形を見つけてみませんか?
どんな形でも、心を向けることが、ご先祖さまにとって一番うれしいはずです。
じんさんのひとこと
私しも昔は、お墓参りにいかないと、どんなお供えをしたらいいか、など形にとらわれていたもんです。
結局のところ「いつも見守っていただいてありがとうございます」って気持ちを込めて手を合わせることがいちばんやね。
今日も心を込めて「ありがとうございます」。それだけでいいんですよ。