こんにちは、じんさんです。
昔ながらの神社参拝――その中でも「お賽銭」は、日本人の“祈りの形”として今も息づいています。
でもね、あるとき思ったんです。
「財布の中に1円玉しかないとき、これって神さまに失礼じゃないのかな?」と。
実際にそう感じて手を止めたことがある方、けっこう多いんじゃないでしょうか?
今回は、そんな「1円しかないお賽銭問題」について、昔の思い出や神職の方のお話を交えながら、じんさんと一緒に考えてみましょう。
1円のお賽銭、神さまはどう思う?
たとえば、ふらりと立ち寄った神社で、「あ、財布の中に小銭が1円玉しかない……」という場面に出くわしたとしましょう。
そんなとき、「これって、さすがに失礼かな?」と気が引ける気持ち、よくわかります。
でもね、神さまは金額じゃなくて、そこに込められた“心”を見ておられるんです。
じんさん、以前とある神社の宮司さんと話したことがあるんですが、その方がこう言ってました。「たとえ1円でも、心を込めてお供えされたものなら、神さまはちゃんとお受け取りくださいますよ」と。
つまり、「こんな小銭で申し訳ない」という思いよりも、「今できる最大の感謝をこめて」――その気持ちのほうが大事なんですね。
10円でも100円でも気持ちがこもっていなければ、それはただのお金。
でも、1円でも「ありがとうございます」「どうかお守りください」という願いをこめれば、それは立派な“祈りのしるし”になるんです。
神さまは、お財布の中ではなく、あなたの心の中を見ておられる――じんさんは、そう信じています。
だからこそ、たとえ1円でも、胸を張って手を合わせましょう。
お賽銭の本当の意味は、そこにあるのかもしれません。
ただし、最近の事情もちょっとだけ知っておこう
とはいえ、神社側にも事情があるようでしてね。
最近は、銀行に小銭を預けるのにも手数料がかかるようになって、1円玉がたくさん集まると、逆に困ってしまう神社もあるんだそうです。
そのため、「1円玉だけのお賽銭はご遠慮ください」と案内しているところもあります。神社によって対応は異なるので、気になる方は、そっと確認してみてもいいかもしれませんね。
1円しかないとき、どうするのが“じんさん流”?
さて、ここからはじんさんの提案です。
もしも手元に小銭が1円しかないとき、どんなふうに感謝の気持ちを伝えればいいのか、いくつかの方法をご紹介しましょう。
お祈りだけでも、しっかり届きます
神社によっては、お賽銭箱が置かれていない場所もあります。つまり、お金を投げ入れることだけが参拝じゃないんです。
静かに手を合わせて、心から感謝を伝える。
それだけで、十分立派な参拝ですよ。
1円に願いを込めてみる
「この1円に、願いと感謝をこめて…」と心の中で唱えながらお供えする。
金額よりも、どんな想いを込めたかが大切なんです。
電子マネーという選択肢も
最近は、電子決済のお賽銭ができる神社も増えています。
スマホ一つでサッと感謝の気持ちを届けられる時代。参拝のカタチも進化してますねえ。
お守りやおみくじを通じて支援する
お守りを授かったり、おみくじを引いたりすることも、神社への大切なサポート。
神社側も、それが大きな支えになっているんですよ。
行事や催しに参加してみる
地元の神社で開かれるお祭りや行事に参加することも、立派なご奉仕です。
お金以外の形で、神さまや地域に貢献できるって、なんだかいいですよね。
まとめ:気持ちがこもっていれば、それが“ご縁”
お賽銭は「感謝の気持ちを神さまに届ける手段」のひとつ。
金額じゃなくて、“どういう気持ちでお参りしたか”が一番のポイントなんです。
だから、1円しかなかったとしても、それを「ありがとうございます」「いつも見守ってください」と願いながら捧げることに意味があるんですよ。
そしてもしも余裕があるときには、ちょっと多めにお賽銭を出したり、お守りを受けたりして、神社を支える気持ちも忘れずにいたいものです。
でも、そもそもお賽銭って、なぜ入れるのでしょうか?
その意味について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
👉【賽銭にはどんな意味が込められている?】
じんさんの思い出
じんさんの思い出
子どものころ、正月になると家族で地元の神社にお参りに行くのが恒例でした。
当時、母がそっと1円玉を手渡してくれて「お賽銭は気持ちやで」と教えてくれたこと、今でも鮮明に覚えています。
その小さな1円玉を握って、「どうか家族が元気でいられますように」って祈った少年時代の自分――
あのときの温もりが、いまのじんさんの“祈りの原点”かもしれません。
じんさんについて
じんさんは、70代、昔ながらの風習や言葉、日本人の心のあり方に興味を持ち、日々あれこれと調べたり語ったりしています。
このブログでは、そんなじんさんが、自身の経験や知識をもとに、“和ごころ”の世界をやさしくご案内しています。
神社のしきたりや年中行事、言葉の背景まで――暮らしの中にある日本の知恵を、今を生きる皆さんと一緒に見つめ直していけたらと思っています。