祝詞「かんながらたまちはえませ」とは?漢字表記とその意味・効果をやさしく解説

玉砂利が敷かれた参道と朝日に照らされる鳥居。静かな森の中に佇む神社を写した一枚 神社とお寺

こんにちは、じんさんです。

かんながらたまちはえませ」って、聞いたことありますか?ちょっと呪文みたいな響きですが、実はこれ、古くから日本に伝わる神道の祝詞(のりと)のひとつなんですよ。

今日は、この祝詞の漢字表記や意味、そしてどんな効果があるのか――そんな素朴な疑問を、じんさんと一緒にひもといていきましょう。

「かんながらたまちはえませ」ってどんな意味?

この言葉、漢字で書くと「惟神霊幸倍坐世」。ちょっと難しいですよね。

意味としては、「神の意志のままに、魂が幸いに増しますように」という感じ。ざっくり言うと、「神さま、すべてをお任せします。よき導きをお願いします」という、神さまへの敬意と信頼を込めた言葉です。

「かんながらたまちはえませ」って言葉はね、実は昔の神道――古神道のころには、よく使われていた祝詞なんですよ。
けれど今の神道は、ちょっと様子が変わってきましてね。外国の宗教や考え方なんかの影響も受けながら、時代とともに姿を変えてきたんです。だから、こういった古い祝詞は、現代ではあまり耳にしなくなってしまいました。

でもね、昔ながらの古神道の教えを大切にしている神社では、今でも「かんながらたまちはえませ」を、ちゃんと祝詞として唱えてるところがあるんです。

この言葉は、長い歴史をもつ特別な言霊で、神さまに願いをそっと届けるための、たいせつな一節なんですよ。

神様を限定しない“言霊”なんです

「かんながらたまちはえませ」って言葉ね、なんとなく「お願いごとをするための言葉」って思われがちなんですが、ほんとうはちょっと違うんです。

神さまに向かって、「〇〇してください!」って、いきなり具体的なお願いをするのは、あまりよろしいことじゃないんですよ。たとえば困ったときだけ急に神社に来て、「助けてください!」って強く頼んでも、神さまの方も「え?あんた誰やったっけ?」って、ちょっと戸惑ってしまうかもしれません。

日頃からちゃんとお参りして、挨拶や感謝を伝えている人なら、いざという時にも神さまも耳を傾けてくれるかもしれません。でも、顔も見たことない人が急に頼ってきたら、それは神さまじゃなくてもビックリしますよねぇ。

だからね、神社っていうのは「お願いする場所」というより、神さまにごあいさつしたり、感謝の気持ちを伝える場所なんです。

この「かんながらたまちはえませ」も同じで、何かをねだったり要求したりする言葉じゃなくて、「神さま、すべてお任せします。どうか良いほうへ導いてください」――そんなふうに、神さまに身をゆだねる気持ちをあらわす言霊なんですよ。

言霊っていうのは、言葉に宿る力のこと。だからこれはおまじないというより、心を整えて、運を引き寄せるためのひとつの“しるし”みたいなもの、と捉えてもいいと思います。

「かんながらたまちはえませは」どんな時に唱える?

「かんながらたまちはえませ」ってね、実は色んな場面で頼りになるおまじないなんですよ。

なかでも、困ったとき――心が折れそうなときなんかに唱えると、気持ちがスッと落ち着くって言われてます。しかもね、二回そっと唱えるだけでええという手軽さ。これはありがたいですよね。

ただし、ただ唱えればいいってもんでもないんですわ。せっかく神さまにお願いごとを届けるなら、ちゃんとした気持ちと姿勢で向き合いたいもんです。

たとえばね、この言葉は神さまに関わる大事な言霊ですから、礼儀や感謝を忘れずに唱えることが肝心です。

「どうかお願いします」という前に、「いつも見守ってくれてありがとう」って気持ちを込める。そうすることで、このおまじないの力も、より良い形で働いてくれるんと違うかなと思うんですよ。

「かんながらたまちはえませ」にはこんな効果も?

「かんながらたまちはえませ」っていう言葉、実際どんな効果があるのか気になりますよねぇ。

その効き目を知っておくことで、いま自分が抱えている願いごと――それが叶う可能性があるかどうか、ちょっと見えてくるかもしれません。

では、この不思議な祝詞がもたらすとされる効果を、ひとつずつ見ていきましょうか。

不調がやわらぐ

まずは健康面のお話から。「最近どうも身体がだるい」とか、「持病がなかなか良くならん」なんて悩み、ありますよねぇ。

この「かんながらたまちはえませ」を唱えることで、身体にこもった悪いもの――いわゆる邪気や邪念が、スーッと抜けていくような感覚になる方もいるそうです。

病院に通っても原因がよくわからん、そんな不調が長引いてるときには、神さまに素直な気持ちでゆだねてみるのも、ひとつの方法かもしれませんな。

困難を乗り越える力が湧く

人生には壁があります。うまくいかんこと、落ち込むこと、気持ちが折れそうになること――誰にでもあるもんです。

そんなときに「かんながらたまちはえませ」を唱えると、不思議と心に一本、筋が通るような感覚になる人もおるんですね。

神さまにすべてをゆだねて、「なんとかなるやろ」と思えるようになったら、それだけで一歩前に進める気がしてきます。

目標や願いが近づく

受験や就職、恋愛や人間関係――「これ、うまくいってほしいな」って願いがあるときに、この祝詞はとても心強い味方になってくれます。

なにしろ、特定の神さまを呼びかけるわけじゃなく、八百万(やおよろず)の神々、つまりあらゆる存在に通じる言霊なんです。

だからこそ、どんな願いにも寄り添ってくれる柔らかさがある。学生さんにも、大人にもおすすめできるおまじないですな。

とにかくカンタン、唱えるだけ

ほとんどのおまじないって、「満月の夜に」「白い紙に書いて」なんて、色々と手順が面倒ですやろ?

でもこの「かんながらたまちはえませ」は、ただ唱えるだけでOK。朝でも夜でも、外でも家でも、タイミングを気にせずできるのが魅力です。

忙しい日々のなかでも、ちょっとした隙間時間に心を整える手段として使える――そういう“ゆるさ”が、またいいんですよ。

効果がすぐ現れることも

「唱えたその日に、気持ちが軽くなった」「タイミングよく物事が進んだ」――そんな体験談もちらほら聞きます。

もちろん、人それぞれ感じ方は違います。でもね、唱えることで心の向きが変わるというのは、確かにあるんですよ。

結果がどうこうというより、安心感や前向きな気持ちが得られるだけでも、十分“効いてる”ってことだと思います。

それが「かんながらたまちはえませ」の持つ、シンプルで深い力なんでしょうな。

おまじないのように唱えてもいいんです

「かんながらたまちはえませ」って言葉はね、ただの祝詞(のりと)ってだけじゃなくて、困った状況を乗り越えるための“呪文”みたいな役割も果たしてくれるんですわ。

本来なら、古神道の神社にお参りして、神さまの前で丁寧に唱えるのが理想です。けどね、そうそう簡単に行けるもんでもないですやろ?

でも大丈夫。この言葉には、おまじないとしての深い意味と力があります。だからこそ、場所にこだわりすぎず、気持ちを込めて唱えることが大事なんです。

たとえば、どうにもならん状況や、心が行き詰まったとき――そんなときには、そっと手を合わせて、「かんながらたまちはえませ」って静かに二回唱えるだけでええんですよ。

キリスト教で「アーメン」とか「マイゴッド」って口にするように、この言葉も、気持ちを神さまに向けるための“合図”なんですな。

八百万の神々を敬う古神道らしく、「神さま、どうかお見守りください」っていう、心の中の小さな祈りを込めることができます。

だからね、このおまじないは場所も時間も選びません。どこにいても、どんなときでも、あなたの気持ち次第で唱えられる――それが「かんながらたまちはえませ」の魅力なんですよ。

まとめ:日々の感謝とともに

「かんながらたまちはえませ」は、神様にお願いを押しつける言葉ではありません。

日ごろの感謝の気持ちを忘れずに、そっと唱える。その心がけこそが、祝詞の持つ力を最大限に引き出すカギになるんですね。

困ったときだけでなく、ふだんから神様に「ありがとうございます」と伝えていると、いざという時、そっと背中を押してくれる――そんな不思議な力を、この言葉は持っているように思います。

じんさんのひとこと

「神様って、いつも見てるからなぁ」と昔のおばあちゃんがよく言ってました。感謝を忘れず、日々を丁寧に過ごすこと――それが一番のおまじないかもしれませんね。

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